ホームレス・ワールドカップ2024に向けた日本代表選手の新ユニフォームお披露目

はじめに

2024年9月21日から28日まで、韓国・ソウルで開催される「ホームレス・ワールドカップ2024」に向けて、日本代表選手の新ユニフォームが発表されました。この大会は、ホームレス状態にある人々が一生に一度だけ参加できるストリートサッカーの世界大会であり、社会的な課題解決を目指す重要なイベントです。今回、日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして株式会社LIFULLが就任し、13年ぶりの大会出場をサポートしています。

新ユニフォームのデザインとコンセプト

新ユニフォームのデザインコンセプトは「上昇」であり、選手たちの大きな挑戦を応援する意図が込められています。ユニフォームのグラデーションは過去から未来への時間軸を表現し、山なりに繰り返し重なるグラフィックは選手の内から溢れ出るエネルギーと、過去の苦難から脱却し、未来へと力強く上昇していく姿を象徴しています。このデザインは、選手たちが世界の舞台で活躍する姿を期待するLIFULLの思いを反映しています(PR TIMES)。

LIFULLの支援と取り組み

LIFULLは、ホームレス・ワールドカップのビジョンである「ホームレスの存在しない世界」に強く共感し、日本代表チームのオフィシャルスポンサーとしての役割を果たしています。具体的な支援内容としては、大会出場に際しての資金面での支援、日本代表ユニフォームのデザイン提供、LIFULL HOME’Sのサービス・ノウハウを活用した住まい探しのサポート、広義のホームレス問題の理解促進に向けたサポート、そしてホームレス・ワールドカップ日本代表に関わる広報活動が含まれます(Mapion)。

ホームレス・ワールドカップの意義

ホームレス・ワールドカップは、2003年から毎年開催されているストリートサッカーの世界大会で、ホームレス状態の人々の自立を支援することを目的としています。大会には毎年50カ国以上から500名以上が参加し、8日間にわたって試合が行われます。選手として一生に一度しか出場できないため、出場は大きな意義を持ちます。日本代表はこれまで2004年、2009年、2011年の3回出場しており、今回の出場は13年ぶりとなります(時事ドットコム)。

日本代表選手の意気込み

新ユニフォーム発表会では、日本代表選手2名が登壇し、出場への思いを語りました。選手たちは「ビッグイシュー誌販売から様々に繋がり、その中でフットサルにも参加させてもらい、まさかワールドカップにまで行けるとは本当に感激ですし、感謝しかありません」と述べ、選ばれたからには楽しんで、参加各国の選手たちとも交流し、素晴らしい大会となるよう努めたいと意気込みを語りました。また、個人としても3得点3アシストを目標にしていると述べ、応援を呼びかけました(LIFULL)。

ダイバーシティサッカー協会の役割

NPO法人「ダイバーシティサッカー協会」は、日本代表チームの選手選考やサポートを行っています。代表理事の鈴木直文氏は、「ホームレス」の意味を国際的な基準に合わせて「不安定な居住状態」と広い意味で捉え直し、選手たちがサッカーを通じて自分らしさを発揮し、お互いの個性を尊重し高め合う姿を披露することを期待しています。大会出場が問題解決の糸口や、支援団体へのいっそうの支援につながることを願っています(Mapion)。

結論

ホームレス・ワールドカップ2024に向けた日本代表選手の新ユニフォーム発表は、選手たちの意気込みとLIFULLの支援を通じて、ホームレス問題に対する理解と支援の重要性を再認識させる機会となりました。大会を通じて、選手たちが自立への一歩を踏み出し、社会全体がホームレス問題に対する偏見や無理解を是正することが期待されます。LIFULLの取り組みは、住まい探しのサポートを含めた包括的な支援を提供し、ホームレス状態の人々が自立し、叶えたい暮らしを実現するための一助となるでしょう。

参考文献

前回の更新 2024-09-07